●この度の新型コロナで亡くなられた方々に謹んで、哀悼の意を表します。
●感染リスクの中で医療に当たられている方々に深く敬意と感謝を表します。
 ●差別や偏見が広がらないように念じます。

●あらゆるものは、因縁によってつながりあって存在し、固定した実体はないという「縁起(えんぎ)」の法則を、コロナウイルスの影響で、実感しています。つながりが、信頼から不安へと拡大化され、孤立というトンネルから根け出せない様相を呈している今だからこそ・仏教が説く「つながり」の本来の意味とその大切さに気付く時なのではないかと思います。今、重要なことは、ともに協力しあって生きる大切さを改めて認識し、感染拡大を防ぐ努力と行動を一人一人が徹底することではないでしょうか。
●マスクが大嫌いだった僕が、つれあいが作ってくれたマスクをかけて人と接するようになりました。

●法事が近親者のみで営まれるようになり、ウェブで、その様子を関係者に発信してくださる方がふえ、法事や法要の在り方が変わってきました。この動きは本願寺派や大谷派だけでなく、多くの仏教関係者の間にも広まっています。「浄土真宗ライブ」で検索するとつながります。私も恩徳讃(旧譜)をフェイスブックやユーチューブにアップしています。

5月の行事を中止します。
① 毎月13日の常例法座「むりょうじゅ会」
② 5/28 親鸞聖人降誕会記念「大須賀ひできさんのライブ」
③ どんつじの地蔵尊法要もお勤めのみで、飲み会はなし。
④ 栄町の歌う会や上本の通いの場、松浦組の行事。
⑤ 5/26 本願寺佐賀教堂の帰敬式(おかみそり) などです。
*法泉寺本堂や納骨堂、まんが図書館、楽器館はいつも、開けています。お茶の接待はできませんが、ご自由にご利用ください。



 

 



●コロナ禍から、学ぶこと、
①戦うとか、防疫とか敵視することばかりではなく、目に見えないものの大きな働きの中にある「いのち」であったと肯定すること。
②殺菌や除菌と言って、細菌を殺す人間至上主義の生活を見直すこと。
③細菌は、人間にとって害のあるものより、命を支えているものの方が圧倒的に多い(山川草木悉有仏性)ことに思いを馳せ、むやみにプシューと殺虫剤やスプレーをしないこと。

●視点を変える。為政者や他人のせいにして、恨み言を言うより、何ができるかを考え抜くこと。クラウドファンディングやSNSを利用して、活路を見出すこと。今の状態を当たり前と考えず、有難いことだと認識すること。

●べんじゃらきっず(放課後児童保育)へのサポート
 わたしは、特定非営利活動法人べんじゃらきっずの代表理事をしています。この施設は、公営の学童保育に入ることのできなかった子どもたちを預かっており、60人ほどが在籍しています。学校が閉鎖される中で、放課後だけだった活動が、朝から子どもたちを受け入れることになりました、子どもの数は減少しましたが、開校時間とスタッフの勤務時間は増えて、経費がかさみ、3月は何とか乗り越えましたが、4月に入り、また、学校閉鎖が始まって、ピンチに陥りました。これまでも、公営の学童保育の倍の保育料で、スタッフは、最低賃金で何とか運営してきました。公的な援助がなく、有志のサポートにたよるぎりぎりの運営でした、4月からの学校開校で、ホッとしていたのも束の間、またまた学校閉鎖となり、これは何とかしないと存続できないと考え、たくさんの方にこの現状を理解していただき、ご協力をお願いしようと思い立ちました。多くの方々にご支援をいただくために、「おやつサポーター」として、一口1000円をお願いしようと思っています。多くのサポーターの協力で、ひとりあたりの保育料も軽減できるし、スタッフの待遇も改善できると思います。もし、よろしかったら、「むりょうじゅ」の読者の方々にも、ご賛同いただき、ご支援いただきますよう、お願い申し上げます。








★5月行事(住職動静)中止!中止!中止!
 ほとんどの行事が中止。ご法事については、お尋ねください。
 ジワリと閉塞感が生まれ、時の流れが遅く感じられます。
救いは、お念仏。 世の中、安穏なれ。仏法、ひろまれかし

 
「地域の古いもの」⑤ナガサキサンの墓 

 前回は、太良方面のキリシタンについて書きましたが、西有田にもキリシタンに関する古いものがあります。
 北ン川内の小辻の一角。 民家に囲まれるようにその石碑があります。
 近所の片渕スミ子さんによると、
その石碑は、「ナガサキさん」または「ナラサキさん」と呼ばれ、昔、行き倒れになった人があったので、その場所に葬り、文久年間生まれの古老(岩永惣五郎さん)の子どもの頃から、7月16日に盆提灯を下げ、お祭りをしていたらしいとのことでした。
 その日は、子どもが近所の家々をまわり、お金を集めて、茶菓子を買い、お参りに来た人を接待するという習わしだったそうです。 しかし、最近は子どもが少なくなって、その行事も途絶えてしまっています。
片渕さんは、家の前の岩永チヨノさんから、「ナガサキさんの子どもば守いよらすけん、粗末にすっぎいかん。」と聞いていたので、今も、1日と15日に花や柴を供えておられるそうです。
 長崎から来らしたのか、隠れキリシタンやったか知らんけど、その石碑のことを「ナガサキさん」と呼んでいたということでした。  
ナガサキサンの石碑と周辺の地図
      


問われています。

 

2020.5 住職:桃谷法信