世界が大きく変わりつつあります。
「諸行無常、諸法無我」と、言葉や感覚では理解していたつもりが、現実に、これほどの変化が突き付けられたことは、経験上ありませんでした。
 社会の在り方や、対人関係も大きな転換を迫られ、変わらざるを得ない状況です。時代の大きなターニングポイントの真っただ中に私たちは置かれています。
 そんな意味で、試行錯誤を重ねながら、新しい暮らしや仕事の方法を創造していかねばなりません。
 すでに、マスクをはじめプロテクトフェイスシールなど新しい物がどんどん開発され、流通や交流の手段も時々刻々、変化しつつあります。
「もう年だから世の中についていかれん。」と言いながら、世界の流れに翻弄され、手をこまねいていては、精神的に年老いてしまいます。それで何とかしようと思っても、何をどうしていいか、わからずに右往左往するばかりです。グローバル化の中に埋没して、不安にさいなまされると、出口はますます遠のいてしまいます。
 感染者数や医療崩壊の心配ばかり報道され、疑心暗鬼になって、差別や偏見、精神的異常が多くなると、コロナウイルスより、感染力が強くなって、ガン細胞のように、世界を覆う状態になりはしないかと、そちらが心配になります。
 
 弥陀の誓願は、この苦脳の人生をこそめあての願いだと気づかされると、世界がどう動こうが、あるがままに任せるより他にしようがありません。不安を除き、災難を逃れる妙法は、災難を受け入れるよりほかに道はありません、四苦八苦(生老病死、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦)を含んだ「いのち」を生かされているこの身は、あるがまま、そのまんまの救いを受け入れること、お任せすること以外に、安心はありません。その安心こそ、混迷を切り開く大きな原動力となる、これが、お念仏をよろこぶ者にとっての大きなご利益なのでしょう。

 苦悩の人生だからこそ、大きなよろこびが味わえるのです。
信心悦ぶ人が頂ける現生十種のご利益(冥守護持、至徳具足、転悪成善、諸仏護念、諸仏称賛、心光常護、心多歓喜、知恩報徳、常行大悲、入正定聚)は、物質的なご利益ではありませんが、知らず知らずのうちに身に具わるご利益なのです。
 浄土真宗のご門徒が、厄除け退散のお札やお守りや、アマビエの人形をいらないのは、「ナモアミダブツ」という声のお守りが備わっているからです。
 親鸞さまは、正像末和讃の中に
「無明長夜の燈炬なり、智眼暗しと悲しむな、生死大海の船伐なり、罪障重しとなげかざれ」と示してくださっています。
(いつ明けるかわからない長く暗い闇の中にあっても、私を照らす灯がある。智慧がなく愚かなこの身であっても、悲しむことはない。)という意味です。
 大災害、疫病の流行は、親鸞さまの鎌倉時代も頻繁に起こっています。その時代も現代も、不安は同じように付き纏います。お念仏を称えることによって、コロナウイルスが消えることはありませんが、心の安定というご利益は、頂けるものだと思います。

●「まいちょび法話」好評です。
 フェイスブックやユーチューブで、シェアーしてもらう番組を作成して、2,3日ごとにアップしていますが、「いいね」が平均30を超えています。「いいね」を下さらなくても、閲覧数は、毎回100を超えていますので、伝道の方法も切り替えていかねばと思っています。
 7月18日に「有田まなびキッズ」の小学生30名にお話しした内容は、「ご先祖様と私のいのち」という1時間ほどの内容でした。5分以内の輪切りにして、(5分以上だと有料になるので)4回ほどアップしたら、元の画像がなくなってしまったため、中途半端になってしまいました。
 これからも、どんどん発信していくつもりですので、ご覧ください。

★8月行事(住職動静)
●お盆参りの日程 (9日~15日) 福岡長崎方面は連絡します。

9~12日 フリー(ご希望があれば、お参りさせていただきます。
  13日(月) 初盆、
   14日(火) 県境、佐世保方面
    15日(水) 伊万里方面、その他
 上記のように、予定していますが、
*お盆参りを遠慮される方、*日程のご希望の方は、
 090-4989-1768(住職携帯)か・
 46-3748(法泉寺、桃谷)まで、ご連絡ください。


新シリーズ「地域の古いもの」⑧ 中十里
 下本地区の国道202号線の西側、レストランカムラの裏にあり、東の佐賀 北の唐津 西の平戸 南の大村の城下へそれぞれ十里
(40km)
あることから、中十里と呼ばれています。
 古街道の要所として道しるべがありましたが、盗難にあい、今はありません。観音さんと五輪さんが多数残っています。ほとんどが首から上がなく、明治初期の廃仏毀釈の事実を物語っています。板碑にかわる石塔があり、正平24年(1369年)と南朝の年号が刻まれていますが、何故南朝の年号なのか、ふしぎです。高さは1mほどで、梵字で釈迦如来、薬師如来、不動明王が彫られています。普通、釈迦如来の脇侍は、普賢菩薩と文殊菩薩ですが、この板碑は、変わっている例です。
 また、弘法大師の像があり、地元の人は、お大師さん(おぢゃーさん)と呼んで、4月21日と9月21日の年に2回、手作りのご馳走を持ち寄ってのパーティー、「おぢゃーさん」がひらかれています。


有為転変

 

法話のページへ
中十里
佐賀
平戸
唐津
大村
  
  
2020.8 住職:桃谷法信