48
2012.1 住職:桃谷法信
当面の行事予定

1月4日 午後6時 総代世話人会(役員会)

1月8日 午前8時 お磨き、お華束盛り 
         12時 新年会

1月10日〜13日 御正忌報恩講
            午前6時、午後7時30分
            10日夜は、こども報恩講

1月15日 本山御正忌御正当に娘花凛と内陣出勤

2月13日 午後6時 初お講
              おときがあります。    
    
お知らせ

●10日夜のこども報恩講は、
  雅楽の演奏、正信偈第二種、ペープサート法話があります。
  お楽しみにお参りください。

●黒川の配布先が20軒をこえましたので、
  川原孝さんと上田正臣さんに世話人をお願いしました。
法話のページへ
 48という数字から、あなたは、何を想像されますか?
相撲ファンなら技の四十八手でしょう。
若い人なら、AKB48かもしれませんね。
お聴聞を重ねておられる方は、四十八願でしょう。
シモネタの好きな方だったら・・・・

 12月16日伊万里市の宗門校、敬徳高校の御命日法要にお話に行きました。4月の花祭りにも行ったのですが、御講師の先生の都合が悪くなり、急遽、ピンチヒッターとして出かけていきました。
 敬徳高校に限らず、高校生を前にして話すことは、なかなか難しいことで、まして、仏教の内容を織り込んでとなると、毎回頭が痛くなるような心持ちです。
 たいがい、ギターを抱えての歌説法のような形ですが、今回は、48という数字をテーマにしました。
 おなじみ、恩徳讃(旧譜)を歌って、クイズです。「さあ、今の恩徳讃の字数は、何文字だったでしょう?」「今度は数えてみてください」と言って、アメージンググレースの節で歌いました。
 5,7調の12文字が4行あるので、正解は、48文字です。
 親鸞様が、阿弥陀様や高僧様方のみ教えや解釈を48文字に織り込んで、和らげ讃めてくださった御和讃のほとんどが、48文字です。きっと、阿弥陀様の四十八願を意識されておつくりになったのではないか、そんな気がします。
 「今日は、その48という数字の話をします。48というと、みなさんは、何を連想しますか?」と問うと、狙い通り、「AKB48」というつぶやきが聞こえてきました。
 「皆さんが体育祭の時に踊ったAKB48の曲は、きっと、君たちのハートをくすぐるんでしょうね。僕は、はじめ、好きじゃなかったけど、最近、注目し始めたのは、『風は吹いている』という曲を彼女らが歌い始めてからです。震災に負けないで、立ち上がろうという内容と、売上を義援金にするという考えに共感したからです。今から素敵なフレーズのところを歌います。よかったら一緒に歌ってください。」と言って、歌いました。
 『それでも未来へ風は吹いている。頬に感じる熱い息吹。それでも私は、強く生きていく。たったひとつレンガを積むことから始めようか。始めようか。始めようか。』

 立ち塞がる壁を乗り越えようとするのではなく、活路を見出そうとするAKB48のプロデューサー秋元康さんは、美空ひばりさんの名曲「川の流れのように」の作詞家としても有名です。
 秋元さんが、なぜ48という数字にこだわっているのか、本人に聞いたわけではありませんが、どうも、阿弥陀如来のお救いを意識しておられるように思います。
 「そのままでいい、必ず救う。」と住立空中尊として、いつでもどこでもどんなものの所へも即、如の世界から来てくださる大きな大きな働き、その中に生かされてあるよろこびを感じつつ、今年もお念仏喜びながら、暮らさせてもらおうと思います。
ゆっくり、ゆたかに、できることから、ひとつひとつ。