原明古窯跡
至:有田南山
至:楠木原
・原明番所跡
チャイナオンザパーク
ずうめき墓地
六地蔵
至:有田
R202
至:伊万里
R35
至:佐世保
伊万里口
原明番所跡そのA
国道35号線の県境まであと100メートルのところに高圧線の鉄塔があり、そこから、北西に分岐する道が町道楠木原線である。
分岐から100メートルの所に、「三界万霊地蔵」と刻まれた台の上に蓮台があり、地蔵様が祀られている。明和六年(1770)二月十四日の日付がある。

地蔵尊の由来
 すぐ近くの原明番所には、佐賀の本藩から交代で勤務する侍が詰めており、その中に若い役人がいた。原明には、村一番と評判の娘がおり、二人の間にひそかに恋物語が成り立とうとしていた。明けても暮れても娘のことが忘れられず悶々としていた。しかし、身分の差があり、厳しい監視を課せられている藩の役もあり、役が終われば、藩に戻される。明日は、帰藩という宵、この地蔵尊のあるあたりに娘を呼び出し、この世で結ばれぬ定めは、あの世でと、娘を切り、自身も腹を割り切って悲恋の涙のうちに絶命した。
 幸いなことに、娘の傷は浅く、まもなく元気になった。
村の人は、この若い侍のあまりに一途で可憐な恋に破れたことを憐れみ、三界万霊の地蔵尊を建て、その霊をなぐさめたという話が残っている。
(西有田町誌、
岩永徳馬さんの昔ばなしその27 原明を尋ねて(その1)より)
三界万霊
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