庄山伊勢守源高天正十一年
権大僧都覚現法印宝永七年七月十七日
権大僧都法印千手院西心延享二年四月三日
観慶宝暦十二年七月初七日
権律師観澄天明五年巳八月八日
千手院観順六月二十四日
権大僧都寛貞千手院天保九年七月二十四日
権律師明定坊寛隆
権大僧都千手院寛誠
権大僧都貞泉性院寛朝
泉生院寛澄
千手院寛順
千性院寛龍
泉手院宰相明定坊玄審
庄山静雄
庄山千明
（庄山家抱宮明記帳より）

黒髪山大智院の末寺。
明治２年、龍泉寺に併合され、廃寺となる。
寺跡の観音堂には、聖観音菩薩立像がある。
宝冠に阿弥陀如来の化仏をいただき、
左手に未敷と開敷の蓮華を持ち、右手は、
与願印を結んでいる。
未敷は、仏性がまさに開かんとしていることを
表し、開敷は、成仏したことを表している。

　寺跡の観音堂の内部に
貼ってある歴代住職の名前。
　庄山氏が住職になったことについては、唐船城主松浦丹後守の家老の一人であった庄山伊勢守源高が龍造寺隆信の軍門に下り、その嫡子が密厳寺の住職となっり、父のに意を継ぎ、岩屋神社の催事を司ったことから、代々受け継がれてきたことによる。　