●もう、あいた口がふさがりません。欲と怒りが形になって、操り人形の権力者が、利権をむさぼる姿は、まるで、餓鬼。
いのちとものと景色と環境を破壊して、残されるものは、瓦礫と悲しみの涙と恨みと敵対心。そして、富裕層の蓄財。
何度、同じ過ちが繰り返されるのでしょう。
「さるべき業縁のもよおせば、いかなるふるまいもすべし。」親鸞さまが示してくださった煩悩具足の正体です。
●本願寺では、3月4日、「ロシアのウクライナ侵攻を非難し、戦争の早期終結を願う決議」がなされ、石上総長の声明が出されました。
いかなる理由があれ、武力で他国の主権を蹂躙する蛮行は、決して許されるものではありません。ロシア国内でも戦争反対を叫ぶ声が上がってますが、これは、ウクライナに対する侵略にとどまらず、民主主義、そして、自由に生きるいのちに対する侵害でもあるのです。大無量寿経には、「兵戈無用」(ひょうがむよう)と説かれ、親鸞聖人は、「世の中安穏なれ」とお示しになっています。一日も早く武力行使が終結して、安らかな日々が訪れるように願っています。
●3月6日の有田町女性フェスタでの講演のお話の様子が、有田ケーブルネットで3月14~20日まで放映されました。たくさんの方々から「見たよ」と声をかけていただきました。
30分限定だったので、話したいことの半分以上ぶっ飛ばして、消化不良の内容になってしまいました。放映内容をダビングして、DVDに収めていますので、ご希望の方には貸し出します。
●ウクライナ支援と地震災害の義援金
ご協力、ありがとうございました。お彼岸の法座の折りにあげていただいたお賽銭、そして、法泉寺発お勤め特急(赤本)のCD、放映された講演動画をダビングしたDVDの販売売上金の合計 ¥41699円を、佐賀善意銀行を通じて、おくりました。
●先立つものを善智識(仏法の先生)として。
一隅を照らす方々が、相次いでお亡くなりになりました。
・岩永孝さん・浄土真宗のみ教えを詩や絵に描いてたくさん残してくださいました。朝6時の鐘を長い間、撞いてくださいました。脊椎を損傷してから、朝目覚めると今日一日いのちを恵まれた喜びをかみしめ、お念仏を悦ばれていました。(94才)
・河内正義さん・各種機械修理や水道工事のエキスパートでした。どんな些細なことでも気軽に即、対応され、材料代とわずかな作業代で完璧な仕事をしてくださいました。ご先祖様のお祥月のお参りも欠かさずお勤めさせていただきました。上本の一番上のお住まいでしたが、坂道の側溝に溜まる木の枝や落ち葉をきれいに掃除されていました。(91才)
・岩﨑勝美さん・法泉寺の総代を33年もの長きに亘り、勤めていただきました。御正忌のお華束盛りの色餅のデザインを考えだしたり、門信徒会やむりょうじゅ会の発展に尽くしてくださいました。お取り越し報恩講の折には、仏具の見事なお磨き、掛け軸の架け替え、赤本聖典が、破れていたことから、毎日のお勤めも欠かすことなく、御文章にも数々の栞を挟んで、親鸞さまや蓮如さまに毎日出逢われていたのだと思いました。
カラオケや詩吟も得意で、本願寺能化職だった日渓法霖師の絶命句「往生の一路」をよく吟じておられました。(97才)
「往生の一路は、平生に決す、今日何ぞ論ぜん、死と生と
蓮華界裡の楽を好むに非ず、娑界に還来して群萠を化せん」
この動画は、ユーチューブ「桃谷法信いのちの歌」に「詩吟、往生の一路」でアップしていますので、ご覧ください。
昨年の暮れから年度末にかけて、
西川タツ子様(80才岩谷)、川崎壽子様(82才立部)、 石丸文子様(75才赤坂)、迎鏡子様(50才東京)、
山口順二様(71才蔵宿)がおなくなりになっています。
謹んでお悔やみ申し上げます。
●4月行事予定(住職動静)
1日 大野高齢者サロン 説法ライブ 大野公民館
2‐4日 佐賀神野報恩寺様 順番報恩講
6日 栄町歌う会 (20日も)
9日 区役員班長会
10日 有田町町長、町議会議員選挙
13日 むりょうじゅ会 夜7時30分~御文章披露
16-18日 西念寺様順番報恩講
17日 有田町スポレク・ソフトバレー大会 *上本・区役ヶ所見回り
★「地域の古いもの」㉘ 陶山神社の境内(札の辻)
3月7日、歴史民俗資料館の評議員会で、九州陶磁文化館の館長、鈴田由紀夫さんから面白いお話を聞かせていただきました。
有名なユーチューバーが有田のことを紹介したいというので、案内を請われ、陶山神社へ行ったとき、境内の建造物が明治17年から神社近辺の各地区が競って、奉納されたものがあるが、明治19年だけないのは、なぜかと聞かれて、答えに窮したというお話でした。 ちなみに、建造物を表にすると、下の表のようになります。
年代 | 奉納物 | 大きさ | 奉納地区 | 作者・備考 |
明治17年 | 青銅製灯篭 | 高さ2m | 大樽 | 鋳物師 谷口清八 |
明治18年 | 青銅製狛犬 | 高さ1,8m 幅71cm |
本幸平 | 鋳物師 深見孫三郎・孫平・大野正助 |
明治19年 | 土台だけ | |||
明治20年 | 磁器製狛犬 | 高さ82cm | 赤絵町 | 十代今泉今右衛門作 |
明治21年 | 磁器製鳥居 | 高さ3,7m 幅3,9m |
稗古場 | 泉山の白磁に 天然呉須の淡いブルーの絵付け |
明治22年 | 大手水鉢 | 高さ1,09m 直径0,9m |
中の原 | 井手金作 小山直次郎 絵付けは、川浪喜作 |
文政の大火で消失していた有田の「宗廟八幡宮」が明治13年に再建着手され、陶山神社が明治14,15,16年にかけて再建された後の境内整備で、周りの地区民や陶磁器関係者が競って、奉納されたものと推察されます。
しかし、明治19年の奉納物がないのは、なぜか、今後探ってみたいと思います。
トピックひどい非道い
2022.4 桃谷法信