一口法話    2024,2 桃谷法信

諸行無常、無情?
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 元旦に起こった能登半島地震は、日を追って、災害の深層をみせ、被害に遭われた方の心情を思うばかりで、どうすることもできずにいる自分の非力を嘆くばかりです。
 諸行無常は、諸行無情ということかもしれません。輪島に旅行に行った時、冗談やたわいのない会話をしたおばちゃんたちは、どうしたのだろう?氷見の高田先輩は、大丈夫だろうか? そんな個人的なことは、さておき、住む家を壊され、寸断された道路の奥の孤立状態は、・・・もう1か月近くにもなるのに、電気や水道などのライフラインもままならないような、・・・
 何もできませんが、せめて、義援金を集めて送るぐらいしかできないはがいさの中にいます。

★新シリーズ 東井義雄先生の言葉② 

よろこびのたねを、はぐくもう
 小学校の卒業式のことです。
式が、答辞の時間にうつっていきました。
司会のM子ちゃんが、「まず、校長先生に」と言うと、一人の女の子が立ち上がりました。
「冬の寒い朝でした。私たちが朝のお掃除をしていると、いつものように、校長先生がまわってこられました。そして『お湯をもらってお掃除してくれているんだろうな』とおっしゃり、バケツに手を入れられました。すると、冷たいお水だったので、びlっくりなさり、『しもやけにならないようにしておくれ』と、わたしの手を、両方の掌で包んで、、暖めてくださいました。あのお心は、一生わすれないでしょう。」と言ってくれました。別の女の子が立ち上がりました。
「校長室のお掃除の時でした。わたしが床を拭いていると、校長先生もぞうきんを持って、寄ってこられました。そして、話しかけてくださいました。
「Aちゃん、この床板、今、一度に365回力を入れて拭くのと、1年365日かかって、365回拭くのと、どちらがきれいになると思うか?」と、尋ねてくださいました。わたしは、ハッとしました。校長先生は、きっと、しんぼう強く続けることの大切さを、私に、教えてくださったのだと思います。校長先生、中学生になっても、お掃除だけでなく、続けて頑張ることをお約束します。ありがとうございました。」と言い、私の傍へやってきて、









胸に赤い造花を飾ってくれました。私自身、そんなことなど、忘れてしまっていたのでしたが、「しっかり、ねばり強くたのむよ。」と、声をかけずにおれませんでいた。担任の先生方にも、次々に感謝の言葉を贈り、胸に花を飾ってくれました。
 養護の竹田先生の胸に花を飾ってくれたのは、M君でした。「竹田先生、今日、僕が卒業できるのは、先生のお蔭です。僕は、3年の終りまで「「行儀が悪い、キョロキョロする」と。いつも、注意されていました。すると、竹田先生が、「ひょっとすると、腹の中に悪いむしがいるのかもしれない」と言って、便の検査をして下さいました。そうしたら、本当に、悪い虫の卵がたくさん見つかり、先生がそれと退治してくださいました。それから、落ち着いて、勉強ができるようになったのです。先生、ありがとうございました。と、先生の胸に花を飾った姿も忘れられません。
 用務員の井田さんの胸に花を飾ったのは、N君でした。「1時間目の勉強が始まってからでした。先生の用事で、おばちゃんの部屋へいったら、朝ご飯を食べておられましたね。先生から聞いたら、おばちゃんは、毎朝、夜が明けないうちに起き、お掃除をしたり、お湯を沸かしたり、私たちのために、用意して下さるんですね。そして、おばちゃんが、ご飯を食べられるのは、、私たちの勉強が始まってからになるんですね。おばちゃんは、校長先生よりも忙しいのですね。どうか、おばちゃん、体を大事にして、後に残るみんなのために、よろしくお願いします。」と、胸に花を飾った時には、井田さんもとうとうこらえきれなくなって、ワッと声をあげてないてしまいました。
 司会のMちゃんが、しきりに時間を気にしている様子でしたが、「皆さん、まだまだ、言いたいことがいっぱいだと思いますが、時間が来てしまいました。Hさん、ピアノをお願いします。小学生として、最後の校歌を、心を込めて歌いましょう。在校生の皆さんも一緒にお願いします。先生方も一緒にお願いします。」と言われ、卒業していく女の子の伴奏で、司会の女の子の指揮で校歌を歌いました時には、感慨無量でした。

★ 能登半島地震、義援金
 御正忌の折に、募金箱をおいて、協力を呼びかけたら、
7041円入っていました。賽銭箱の中の賽銭と合わせ、
21021円を赤十字を通して送金します。ご協力ありがとうございました。、








御正忌報恩講、有難いことでした。
 例年のごとく、1月10日から、13日まで、法泉寺の御正忌をお勤めしました。(朝6時と夜7時半)
 その準備のために、7日に役員さんが、数名、もろ蓋、ビニールシート、餅取り粉、食紅、餅米洗い、串
、など8日のお華束盛りの準備に来てくださいました。
 8日は。朝6時から副総代の岩永久止さんが、かまどの準備と火起こしに来てくださり、7時半過ぎにもち米を蒸し始めました。炊きあがったもち米を8時過ぎから竹カッポでちぎり、赤、白、黄、緑のおごうさんを作り、竹串に刺していきました。30名ほど参加してくださり、12時前にお華束12台ができあがりました。仏具のお磨きも同時にやっていただき、立派なお荘厳ができあがりました。終了後、写真撮影をし、幕の内弁当で、新年会をしました。住職は、去年と同じく、お葬式があり、参加できませんでしたが、おかげさまで、御正忌の準備ができました。

 12日夜は、子ども報恩講でした。 今年も、雅楽の演奏をし、宗祖讃仰音楽法要を、子どもたちの雅楽演奏でお勤めしました。三日間の習礼(練習)でしたが、大きな声でお勤めができました。


★2月行事 (住職動静)
2月13日 むりょうじゅ会(初御講) 夜7時30分~
     初お講のお斎は、コロナ禍の状況で判断します。
1日 葬儀社社員研修来寺  6日 退職教職員協議会役員会ろうきんにて 
10,11日 東山代町 正福寺追弔会 お取次ぎ出講 
8日22日 栄町うたう会 17日 有田町づくり公社わくわく教室 門信徒会館
21日 歴史民俗資料館評議委員会