5月の終りに、親鸞聖人降誕会の催しとして、大須賀ひできさんのコンサートを佐賀県下、6カ所で開きました。浄土真宗の寺院がほとんどだったので、「旅ゆく親鸞」という歌を事前にリクエストしていましたら、全会場で歌ってくださいました。
みやき町の正安寺様でのコンサートが終わった後、久留米のお店で、今しか食べられない有明海の珍しいお魚の「エツ」をご馳走になりましたが、焼酎のお湯割り2杯と決めてセーブしている大須賀さんが、「旅ゆく親鸞」の最初の「白い小径」の意味を問われました。正安寺の矢俣昭水前住職が、善導大師の「二河白道」の例えを話してくださいました。
以下、その内容をネットから引用します。
上段に阿弥陀仏と観音菩薩・勢至菩薩のニ菩薩が描かれ、中段から下には、真っ直ぐの細く白い線が引かれています。 白い線の右側には、水の河が逆巻き、左側には、火の河が燃え盛っている様子が描かれています。 下段にはこちらの岸に立つ人物とそれを追いかける盗賊、獣の群れが描かれています。
下段の岸は現世、上段の岸は浄土のこと。 右の河は貪りや執着の心(欲に流されると表すことから水の河)を表し、左の河は怒りや憎しみ(憎しみは燃え上がると表すことから火の河)をそれぞれ表しています。 盗賊や獣の群れも同じく欲を表します。
東岸からは釈迦の「逝け」という声がし、西岸からは阿弥陀仏の「来たれ」という声がします。 この喚び声に応じて人物は白い道をとおり西岸に辿りつき、往生を果たすというものです。
白道は、信心をいただくこと。迷わず、進んでいくことを表わしているのでしょう。追いかけてくる群獣や盗賊は、この世界での四苦八苦(生老病死、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦)を表していると思います。娑婆堪忍土でのさまざまな苦悩の中にあることを示しています。
面倒臭がったり、無理だと感じたり、いやだと拒絶したりしてしまうと、そこで道は閉ざされてしまいます。お誘いやオファーを素直に受けることによって、今まで気づかなかったことに気づかされたり、新しい景色が見えてきたり、新たなステージに立てるように思います。
それは、「迷わず来たれ、われにまかせよ」という阿弥陀様の呼び声、「南無阿弥陀仏」の白い道だと味あわせていただいています。
★東井義雄先生の言葉⑱
生かされて生きる、私のよろこび
未知の女子大生から手紙をもらったことがあります。「友だちの意地悪に耐えられないので、自殺を決意したのですが、偶然目にはいったテレビの中で先生の話を聞き、この方に相談してからにしようと思ってペンをとりました。」という手紙でした。
私は、天地一杯みちみちてくださる大いなるものの願いに願われ、生かされて生きる私のよろこびの実感を、手紙に書き、速達で送りました。 さいわい、自殺を思いとどまってくれたばかりか、こんな素晴らしい世界に生かされながら、それを知らずにきた私が恥ずかしい。意地悪の友だちのおかげで、こんな素晴らしい世界に目覚めさせていただくことができたのですから、今では、友だちを拝みたい気持ちです、と返事をくれました。
今の日本の「大いなるものの願い」に背を向けてしまっている学校教育の中で、この女子学生は、「死」に追い込まれてしまうところだったのです。
しっこりさん⑯ 鎖骨ば、さすれ
おいっちょばっちゃんがたん、たきもん小屋んそばで、しっこりさんの、苦しがごとして、胸ばさすいよらしたけん、「どがんしたと?」って聞いたぎ、「さっからから、ちかーっと気分の悪かけん、鎖骨ばさすいよっと。いーっとき、さすいよったぎ、ちかっとゆうなったバイ。」って言わした。
鎖骨ばさすうぎ・なして、楽になーとかわからんやったけん、そがんことばなして知ッとおと?て聞いたぎ、わけば話てくいらした。
はいやけ(原明)の浦川三四郎さんから、教えてもろうたとたい。
タッタラの四軒屋で、薬草から漢方薬ば、作いよらすとばってん、腹んせーたとき、薬ばくんしゃいて、言うたぎ、「越中富山の反魂丹、鼻くそ丸めて万金丹。」ちゅうて、鼻くそば丸めて、「こん薬は、腹んせ―た時ん特効薬バイ。」ちゅう冗談ドンば言うて、「薬んなかときゃ、鎖骨ばさすっぎよかばい、リンパ液や体液のようめぐるごとなって、具合のようなるけん。」て教えてくいらしたけん、さすいよったとばい。て言わした。
★7月行事(住職動静)
有田は、7月御盆です。むりょうじゅ会、月参りはありません。
●お盆参りの日程(10日~15日)
10日(木) フリー(ご希望があれば、お参りさせていただきます。TEL下さい)
11日(金) フリー (ご希望があれば、お参りさせていただきます。)
12日(土) フリー (ご希望があれば、お参りさせていただきます。)
13日(日) 初盆、上本、舞原団地
14日(月) 原明、下本、蔵宿、内野、有田方面
15日(火) 黒川、楠木原、北川内、大山方面
*お盆参りを遠慮される方、*日程のご希望の方は、
090-4989-1768(住職携帯)か・
46-3748(法泉寺、桃谷)まで、ご連絡ください。
7月住職動静
9日 大木宿高齢者サロン説法ライブ
10日 伊万里栄町歌う会(24日も)
28日 立部高齢者サロン説法ライブ ★夜7時半 雅楽のけいこ
2025 7 桃谷法信