びっくり!ネパール 2
 先月に引き続き、びっくり!ネパールの続編です。感動したことばかりでなく、失敗したことやなぜネパールへ行ったのか、誰と行ったのかも書かんと分からんという指摘もあり、包み隠さず、書く事にします。

びっくり!E 突然のご縁


 本当は、連れ合いとその友だちで行く予定だったのが、教員免許更新研修の日程と重なり、行けなくなったので、女性の中に入っても、人畜無害の僕が、行くことになったのです。それで、Hさん、Kさん、Fさんの3人の女性にまじって、行ってきたという次第です。まるで、空から降って湧いたような突然のご縁でした。

びっくり!F 七食男

 
朝ごはんを食べて出発したのに、福岡空港での出発式は、ビールを飲みながらそばを食べるというHさんの外国旅行のしきたりに従いました。香港行きのキャセイパシフィックの機内食をいただき、台北で途中下車したあとの軽食、香港空港で、またビールを飲んで飲茶(ヤムチャ)。ダッカ経由カトマンズ行きのドラゴン航空機は、ダッカまでにサンドウィッチ、その後、軽食が出て、16時間の道中、全部で7食完食した僕は、3人の女性から、「7食男」と呼ばれました。

びっくり!G チップ事件

 
現地時刻の23時過ぎに到着したので、パスポートのチェックも簡単で、荷物を検査する係の人は、腰を下ろしたまま、指先で、早く行けと検査もしないで、通してくれました。なんてアバウトなんだろうと感心して、外に出ると、4,5人の若い男がスーツケースを持ってくれて、迎えのマイクロバスに乗せてくれました。親切だなあと思っていたら、チップを要求されました。慌ててポケットに手を突っ込んだら、出てきたのは、20ドル紙幣でした。あっという間に20ドルと一緒に若者は、消えてしまいました。「なんで、20ドルも渡すとよ。」「ばかねえ。」と批難され、迎えにきていた現地案内人のビニタさんからも注意されました。

びっくり!H シャカ族の名残り

 クマーリという処女神の化身は、シャカ族の中から、三十二相のお釈迦様の特徴を具えた女の子が選ばれ、クマリ寺院の中で神様のように尊崇を得て、国王からも崇拝され、たとえ生みの親でも会うことを許されず、血が出るまで(生理が始まるまで)その任に付くというしきたりだということです。いつから始まったのか、定かではありませんが、びっくりしたことの一つです。

びっくり!I カトマンズ本願寺のこと、アシュマ師のこと

 
直方の大友宗文さんが、寺報を送って下さいました。聞法会(仏教壮年会)の9月7日の法座に、カトマンズ本願寺の僧、アシュマ師を迎え、読経、法話をしていただいたそうです。現住職の顕立師が京都の中央仏教学院で、同窓だったというご縁ということだそうです。
 アシュマ師は、現在30才の女性僧侶ですが、13年前にソナム師に出会われ、浄土真宗のみ教えを学ばれました。7年前に日本に留学され、中央仏教学院で学ばれたのだそうです。
 ネパールでは、2日に一回のペースでいろいろな神様のお祭りがあり、そのたびに生贄にされる動物の血の臭いとあちこちの散乱した死骸を見るのがいやで、すべての命は、平等に尊く、みんな阿弥陀様のお慈悲に包まれ、お念仏申し、心豊かに生きていけるという浄土真宗の教えが新鮮で感銘を受けられたのだそうです。
  この光福寺の寺報で、初めて知ったのですが、カトマンズの本願寺は、北九州八幡西区にお住まいだった、故・向坊弘道師の発願により、2006年に出来たお寺だそうです。
 向坊弘道師は、20才の時、交通事故で、全身不随となり、そのことがご縁で浄土真宗のみ教えに出会われたのでした。私財をなげうってカトマンズ本願寺の建立に尽力されたそうです。その意思を引き継いで、ソナム師を中心に仏教勉強会、日本語教室、献血や無料の健康診断、地域の小学校のサポートなどを通して、浄土真宗のみ教えを広める拠点となっているのだそうです。
 このことを、もっと早く知っていたら、ネパールの旅は、もう一味違ったものになっていたことでしょう。
 もし、次回があれば、ぜひ、カトマンズ本願寺にお参りして、アシュマ師やソナム師とお話したいと思います。
法話のページへ