降誕(ごうたん)

 普通は、生まれることを誕生と言いますが、お釈迦様やイエス・キリスト、親鸞様など聖者や偉人のお誕生を、特別に「降誕」と言います。大地の上で生まれ出てくる出生ではなく、天上から降りてくるという意味があるのでしょうか。
 4月8日は、お釈迦様の誕生日を「花まつり」として祝います。これは、仏教界全般で、甘茶のご接待や白象に乗られたお釈迦様の像を挽いて行進したりする行事が、各地で行われています。
 5月21日(旧暦では、4月1日)は、親鸞様のお誕生日です。浄土真宗では、宗祖降誕会として、それぞれのお寺で、祝意を表して、行事があります。法要をしたり、踊りやお芝居・親鸞さまに関連する講演会、お祝いの宴や最近はコンサートなどをするお寺が増えてきました。
 法泉寺では、親鸞聖人降誕会記念のコンサートを開きます。6月1日(土)の午後6時30分からです。詳しくは、裏面のご案内をご覧ください。

    ●親鸞さまのお誕生について。
 親鸞さまは、1173年(承安3年)京都の南、日野の里でお生まれになりました。藤原氏の流れをくむ日野有範(ひのありのり)、母は、吉光如という女性だと伝えらえています。しかし、わずか4歳で父を、8才で母を亡くされ、世の無常を深く心に刻まれたことでしょう。
 それに加えて、隆盛を極めた平家が源氏との争いで衰退し、源平の戦いで世は乱れ、天変地異、地震や旱魃、疫病の流行などが重なり、大飢饉で飢えに苦しむ人々が巷の溢れた時代でした。鎌倉時代の歴史書「吾妻鑑」にその状況が詳しく述べられていますし、鴨長明の「方丈記」にも無残な状況が書かれています。また、日蓮上人系譜にも、2年に一度の大地震が記録されています。
 そのような状況に身を置かれた親鸞聖人(幼名:松若丸)は、「人生、苦なり」というお釈迦様の金言や諸行無常の理りを
肌で感じられ、わずか9歳で出家されたのです。
「何のために生まれ、どう生きるのか」を、幼いなりに考えられたのでしょう。  苦しみや悲しみの中でこそ、様々なことが分かってくるのです。
この世に降誕された様々な聖人、偉人の共通点は、苦悩の時代を潜り抜けられた方がほとんどです。
 幸せな環境や恵まれた暮らしでは、ほとんど気が付かないことが、苦しみの中に隠されているのだと思います。

 親鸞さまは、お釈迦様がこの世に降誕されたのは、「如来所以興出世、唯説弥陀本願海」(お釈迦様は、阿弥陀如来の海のように深く広いご本願を説くために降誕されたのです。)と、正信偈で述べておられます。そして、お釈迦様を、釈迦如来と敬われました。
 また、よき人である師の法然様を、勢至菩薩や曇鸞大師の生まれ変わりとして、尊敬されました。
 妻の恵信尼様を観音菩薩の化身と感じられ、恵信尼さまも親鸞さまのことを、観音菩薩の化身と感じられていたのです。
 これは、基本的人権の尊重の最たるものではないでしょうか。その根底には、人の誕生が単なる生まれ合わせやめぐりあわせではなく、「降誕」という見方があったのだと思います。

仏教的に食を味わう㉔ バイ菌

 病気をしないために、衛生のために、除菌が蔓延して、かえって、病気にかかったり、不衛生になっているような気がします、花粉症やアレルギー性疾患は、体に必要なバイ菌を除菌することによって、抵抗力を奪っているように感じます。バイ菌は、いのちの源であるにもかかわらず、大多数が嫌われています。バイ菌がないといのちは生きていけないことをほとんどの人が知りません。例えば、蚊やブヨに刺されにくい人と刺されやすい人の違いは血液の成分で決まります。血液(体液)が中性に近い弱アルカリ性で正しい食事をしている人は、蚊に刺されにくいのです。血液、体液が酸性に近づくとブヨや蚊は、その酸性に傾いた血を吸いながら、免疫力を高めるバイ菌を入れて化膿させ、免疫力を高めてくれているのです。酔っ払うとよく蚊に刺されるのは、その証拠です。

5月の行事予定(住職動静) 

8日 伊万里栄町歌う会 13:30~
12日 伊万里六仙寺追弔会 13:30~光楽寺へ
13日 むりょうじゅ会 17時30分~(親鸞さまについて) 
20日 外尾町高齢者サロン 13:30~
22日 伊万里市栄町歌う会 13:30~

6/1
 大須賀ひできライブ 有田町町民ロビー13:30~ 法泉寺18:30~
6/2日 大須賀ひできライブ 武雄京都屋ホール18:30~






























 


  
 6月1日(土)13:30~ 有田町役場 町民ロビー

 6月1日(土)18:30~ 有田町上本 法泉寺本堂

 6月2日(日)18:30~ 武雄大正ロマンの宿 京都屋ホール

        共通入場券 ¥1500円 
(2カ所の場合は\1000円)

●同時開催1 
ももみやバンド(宮崎利夫、桃谷法信、桃谷孝正)演奏


●同時開催2 有田の風景写真展  
         
(有田セラミックスレールウェイ・まちづくりプロジェクトによる)
 
主催 企画 法泉寺むりょうじゅクラブ+仏教壮年会
 0955-46-3748 090-4989-1767(桃谷)
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一口法話

プロの歌声、ギターテクニックを是非聴いてください!

 
元デュークエイセス・トップテナー

大須賀ひできライブ
 
          2019 ふたたびの旅・再会

2019.5 桃谷法信

親鸞聖人降誕会記念コンサート

昨年に引き続き、大須賀さんの素敵な歌声を是非お聞きください。