仏教的に食を味わう 
        
豆類

 暑くなるとビールがおいしくなります。手ごろな肴は、枝豆です。大豆になる前の若い枝豆の塩ゆでは、最高です。今月は、豆類について、仏教的に味わうことにしましょう。
小豆や大豆、そら豆や豌豆、ササゲにインゲン、グリーンピースやスナック豌豆、キヌサヤもいいですねえ。ナタマメや落花生など、豆類は、その根に根粒バクテリアを持ち、大気中のN(窒素)分を集め、土を肥やしてくれる大変ありがたいもので、実に400種類もあって、やせた土を肥やしながら私たちの食べ物にもなってくれるという素晴らしい使命を果たしてくれます。そして、春、夏、秋とほとんど1年中収穫できます。また、豆類を植える時は、たい肥は入れず、しかも、土を肥やしてくれる有難い作物なのです。
「豆を蒔く時は、3粒蒔け、虫と鳥と人のため」ということわざもあります。


6月の行事予定
    (住職動静)
 

1日 
大須賀ひできライブ 
 有田町町民ロビー13:30~ 
 法泉寺18:30~

2日 
大須賀ひできライブ  
 武雄京都屋ホール18:30~

8日 伊万里栄町歌う会 13:30~
12日 有田町中の原ごくらくサロン13:30~
13日 むりょうじゅ会 19時30分~
17日 
有田町中樽高齢者サロン 13:30~
18日 
有田町
白川高齢者サロン 10:30~
19日 
有田町
桑木原高齢者サロン 10:00~
19日 伊万里栄町歌う会 13:30~

25日 
佐賀県社会同和行政担当者研修会 10:00~
26日 
有田町戸矢高齢者サロン 10:00~
26日 
有田町
北川内高齢者サロン 13:30~

 




 





一口法話

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        降誕会コンサート

 法泉寺の親鸞聖人降誕会記念のコンサートを、6月1日(土)2日(日)の二日間、有田町民ホール(120名)法泉寺本堂(80名)武雄京都屋(90名)の3カ所で開催しました。
 前座は、ももみやバンド(桃谷兄弟と宮崎利夫先生)①カントリーロード②心伝えて③大きな古時計を歌い、大須賀ひできさんを加えて「恩徳讃」を合唱しました。(その様子は「Uチューブ桃谷法信いのちの歌」やフェイスブックで動画発信しています。
 大須賀さんとは、鳥取の養源寺(山名立洋住職)で5年前に知り合い、以後、毎年10月にご一緒させていただいていますが、各地の浄土真宗のお寺でのコンサートが多く、恩徳讃もおぼえられて、言葉も「天国」から「お浄土」へ変わってこられました。
 恩徳讃は、親鸞様85才の時に詠まれた御和讃です。御子息の善鸞様を義絶され、苦悩の中で煩悩具足を自覚された親鸞さまがそんな自分をも見捨てずに必ず救うという阿弥陀如来のお慈悲を悦ばれ、おつくりになったと聞いています。
 その様子を佐賀新聞の古賀真理子記者が記事にしてくださいました。














 3会場で、涙を誘ったのは「手紙~親愛なる子どもたちへ」という曲でした。この曲は、角智織さんが訳し、熊本のシンガーソングライターの樋口了一さんが作曲されたもので、衰えていく母が子どもたちに訴える歌です。

  年老いた私が ある日 今までの私と 違っていたとしても
   どうかそのままの 私のことを 理解して欲しい
   私が服の上に 食べ物をこぼしても 靴ひもを結び忘れても
   あなたに色んなことを 教えたように 見守って欲しい
あなたと話す時 同じ話を何度も何度も 繰り返しても
その結末を どうかさえぎらずに うなずいて欲しい
あなたにせかまれて 繰り返し読んだ絵本の あたたかな結末は
いつも同じでも 私の心を 平和にしてくれた
  悲しいことではないんだ 消えて去って行くように 見える私の心へと
   励ましの まなざしを 向けてほしい
  楽しいひと時に 私が思わず下着を濡らしてしまったり
  お風呂に入るのを いやがることきには 思い出して欲しい
   あなたを追い回し 何度も着替えさせたり 様々な理由をつけて
   いやがるあなたと お風呂に入った 懐かしい日のことを
 悲しいことではないんだ 旅立ちの前の準備をしている私に
 祝福の祈りを捧げて欲しい
  いずれ歯も弱り 飲み込むことさえ 出来なくなるかも知れない
   足も衰えて 立ち上がる事すら 出来なくなったなら
   あなたが か弱い足で 立ち上がろうと 私に助けを求めたように
   よろめく私に どうかあなたの 手を握らせて欲しい
 私の姿を見て 悲しんだり 自分が無力だと 思わないで欲しい
 あなたを抱きしめる力が ないのを知るのは つらい事だけど
 私を理解して支えてくれる心だけを 持っていて欲しい
  きっとそれだけで それだけで 私には勇気が わいてくるのです
   あなたの人生の始まりに 私がしっかりと 付き添ったように
   私の人生の終わりに 少しだけ付き添って欲しい
 あなたが生まれてくれたことで 私が受けた多くの喜びと
 あなたに対する変らぬ愛を 持って笑顔で答えたい
            私の子供たちへ 愛する子供たちへ

 昨年に引き続いてのコンサートでしたが、どの会場も一体感でいっぱいのあたたかい雰囲気で、3回とも聴いてくださった方もあり、福岡や神戸からの追っかけの方もあって、本当にありがたいご縁でした。




2019.6 桃谷法信