ほおんこさん
2012,12 桃谷法信
 最近、転宗や新しく御門徒になられた方が多くなりましたので、浄土真宗の恒例行事「ほおんこさん」について、お知らせします。
 「ほおんこさん」というのは、在家報恩講のことで、浄土真宗の御開山、親鸞聖人のご苦労を偲び各家々で、御門徒の方と一緒に「正信偈」をお勤めし、「御伝抄」を拝読させていただく年末から年始にかけての行事で、全国の真宗門徒の大切な法要です。
 親鸞聖人のご命日が、旧暦の11月28日(新暦では、1月16日)ですので、その間にお勤めさせていただいています。
 御門徒の多いお寺は、ご命日の前の「おとりこし」、後の「おとりのべ」としてお勤めされているところもあります。
 法泉寺では、毎年、12月中に「おとりこし」報恩講として、お勤めさせていただいています。在家報恩講の日程は、最後のページに記載しています。一応、地区別にしてはいますが、お仕事などで夜のお参りを希望されたリ、日程を変更される方は、ご連絡をお願いします。
 一昔前までは、浄源寺さん親子や田代円心さん、父や祖父が5人ぐらいでお参りし、御門徒の方も、続きの「御伝抄」を拝聴するために、ぞろぞろ付いてお参りされていました。

また、法泉寺では、御正忌報恩講を一月十日から十三日までの四日間、朝6時からと夜7時30分からお勤めしています。ぜひお参りください。
 また、その準備として、1月8日に、仏具のお磨きとお華束(おけそく)盛りをします。色餅をついて、竹かっぽで小さな餅をつくり、串に刺して華のような束にするお飾りです。午前中で終わりますが、お昼は、同時進行で出来上がったおでんでの新年会です。是非、お越しください。
 次のページに、報恩講について、ネットに記載されていたものを転載させていただきました。ご覧ください。


■報恩講 〜浄土真宗をしのぶ行事〜

●親鸞(しんらん)聖人の徳に報います

 報恩講は浄土真宗門徒(信徒)にとって、一年中でもっとも大切で、親しみ深い行事です。浄土真宗の御教えを明らかにしてくださった宗祖・親鸞聖人の法要だからです。

 聖人は弘長2年(1262年)11月28日、90歳の生涯を京都でとじられました。そして聖人ののこされた徳をしのんで、毎月28日に門徒たちによって、お念仏の集まりが行われるようになりました。これがさらに大きく広がって、本願寺第三世の覚如上人によって法会(ほうえ)の基本となる形ができあがりました。

 そしてこの法会の集まりを「講」というようになりました。聖人のご恩に報い、お念仏を一層ありがたく味あわせていただこうということから「報恩講」と呼ばれるようになったのです。

本山とご家庭のおつとめ

 おつとめの期間は、東本願寺(真宗大谷派本山)では11月21日〜28日までの8日間、西本願寺では1月9日〜16日(新暦にあらためた日程)までつとめられます。

 さらにこの期間と前後して、お寺を中心に一般の家庭でもおつとめをします。大阪、京都など本山に近いところにお住まいの門徒様のご家庭では、あまり報恩講を行いませんが、ぜひおつとめいただきたいものです。

 おつとめは特別むつかしくはありません。秋から冬にかけて家族そろっておつとめできる日にご住職におまいりいただき、正信偈(しょうしんげ)《聖人が示された浄土真宗のもっとも大切な教えが説かれたもの》をあげましょう。この時のお仏壇の荘厳(しょうごん)《お飾り》は、ローソクは赤、打敷(うちしき)は金襴などのあざやかなものにします。 

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