5月の終わり、新しい納骨堂が完成しました。
鐘楼と門信徒会館の間、大銀杏の下に出来上がりました。
「倶会一処堂」と名付けました。
倶会一処とは、信心をいただいたものが、往生の素懐を遂げたのちにまた一つの所でともに会うことができるという「仏説阿弥陀経」の言葉です。
 堂内には、中央(真ん中)に住立空中の阿弥陀如来を安置し、その下に。電子位牌を設置しました。電子位牌は、法名や俗名、行年、往生年月日、遺影などが映し出されるディスプレイがあり、住職の読経の音声も流れるようになっています。ご希望の方は、5000円で作成できますので、ご利用ください。
 納骨壇は、34x34x39㎝のサイズが75基。これは、骨壺が3~4個入ります。また、34x70x39㎝のサイズが10基(骨壺7~8個)。合わせて85基あります。本堂内の納骨所がいっぱいになり、納骨をお待ちいただいていた御遺骨が3体ありましたので、これで安心です。
屋根の上の双輪、扁額、欄間の彩色彫刻、まわりの石組みや栽植も、大工(岩永久止さん)、左官(岩崎和利さん)、住職(桃谷法信)の3人で力を合わせた手作りのもので、我ながらなかなかの出来栄えと満足しています。
 
 左官の岩崎さんは、本堂向拝前の水はけの悪い所の排水工事や、客間の庭の蹲踞(つくばい)の所に大きな甕を埋めて。水琴窟を作るのも協力してくださいました。
「きーーん」という澄んだ音を聴きに来てください。
 門を入ったところに植栽されていた槇の木の生垣も切り倒して、庭が少し広くなり、見晴らしもよくなりました。田植えの澄んだころ、納骨堂落慶法要と伝統報告法要(新ご門主の御消息披露)をしたいと考えていますので、どうぞ、お参りください。

 

仏像のまね⑯ 寝ておられる仏さま

 立っておられる仏さまや座っておられる仏さまについて、先月号で紹介しましたが、今月は、寝ておられる仏さまを紹介しましょう。
 寝ておられる仏さまは、お釈迦様が入滅される時の姿で、まわりには、諸菩薩や仏弟子、会衆、動物植物がお釈迦様の涅槃を悲しんでいる様子が描かれた涅槃図をもとに造られた仏像です。
 涅槃像のお釈迦様は、目を開けておられるものと、目を閉じておられるものがありますが、涅槃前の最後の説法の姿を表わしていることや、入滅後の姿であると言われています。また、入滅される前の45年間、横たわった姿で御説法されたとの言い伝えからとの説もあります。
 いずれも、右手で頭を支え、北枕で西を向き、右の腹を下にする「頭北面西右脇」という姿です。親鸞聖人が高僧和讃の源空讃で、法然さまがお亡くなりになるときその姿であったと和讃されています。「道俗男女予参し、卿上雲客群集す。頭北面西右脇にて、如来涅槃の儀をまもる。本師源空命終時、建暦第二壬申歳。初春下旬第五日、浄土に還帰せしめたり。」
と。そして、親鸞聖人も、その姿でお亡くなりになりました。
 亡くなるときだけでなく、普段眠るときも、その姿をまねることは、体の浄化作用に適しています。
 
 ●6月の行事

9-10日  京都知真日曜学校OBOG会 住職出席
13日
(月)むりょうじゅ会 夜7時30分~  
14日(火)原明お講(吉永三紀夫さん宅)
16日(木)JA長崎女性大学 説法ライブ

25日(土) 朝9:00~ 土曜学校

  
先月は、急に尊光寺様に出向になったので、竹とんぼづく       り第2弾ができなくなりましたので、今月第3弾です。

●天井画ももうすぐ出来上がります。

●熊本地震義援金
 本堂においていた募金箱が5月分
 23150円ありましたので、本願寺
 助け合い募金と佐賀善意銀行募金
 へそれぞれ、11975円ずつ送金しま
 した。
  ご協力ありがとうございました。
 6月も引き続き、募金します。

新納骨堂(倶会一処堂)完成

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2016.6 桃谷法信

一口法話